OUR BARLEY
はだか麦は、その名の通り外皮を持たない大麦です。脱穀のみで外皮が剥離するため加工効率が高く、水溶性食物繊維β-グルカンを多く含む穀物として、長く麦ごはんや麦みそとして日本の食文化を支えてきました。
愛媛県は、その生産量で39年連続日本一を誇ります。瀬戸内の温暖で少雨な気候と、土地に合った栽培技術が、この穀物を確かな地域資源にしてきました。
しかし、食生活の変化により、はだか麦が持つ価値は十分に伝えられなくなっています。本来の力を発揮する場を失いつつあるとも言えます。
私たちは、この穀物に新しい役割を与えることを選びました。ウイスキーという、時間をかけて価値を育てる領域で、はだか麦が見せる個性を追求します。
外皮を持たないという特性は、製造過程において従来とは異なるプロセスを可能にします。それは、ウイスキーに新しい表情をもたらすと、私たちは考えています。
OUR STORY
食卓が変わるとともに、はだか麦の存在は徐々に日常から遠ざかっていきました。「当たり前にあるもの」は、次第に価値を語られなくなるものです。
2022年、私たちはこの穀物に新しい可能性を見出しました。生産者、技術者、地域の協力者が集まり、はだか麦を主役としたウイスキーづくりに取り組みはじめました。従来、原料の一部として扱われてきた穀物を、中心に置くという挑戦です。
2023年6月、吉田電材蒸留所との共同開発により、最初の製品を発表しました。大洲城天守閣でのテイスティングには、県や市の関係者にも参加いただき、はだか麦が持つ味わいの可能性を共有できました。
私たちは、この経験を一過性の成果に終わらせず、事業として、地域の資源として育てていくため、2025年11月、株式会社ひめの琥珀を設立。大洲市新谷に蒸留所を建設し、地域とともに歩む新しい文化づくりを進めていきます。
「大洲市=はだか麦ウイスキー」という認知を育てること。それが、地域の未来に寄与すると信じています。
CONTACT US
愛媛・大洲から、はだか麦を主役とした 新しいウイスキー文化を生み出すプロジェクトが進んでいます。
私たちが求めているのは、 この挑戦に共感し、力を貸していただける仲間です。原料生産、醸造・蒸留、観光、広報、販売、投資—— 関わり方はひとつではありません。 専門性の違いはむしろ力になります。
地域資源としてのはだか麦を、 世界に届ける価値へと変えていく。 その過程に参加していただける方からのご連絡を、 心よりお待ちしております。
